からだだいじに

【体験談】歯の神経のMTAセメント治療を受けました。費用や痛み、一年半後の経過について

MTAセメントによる虫歯の神経保存治療(歯髄保存療法)を受けて、一年半が経過しました!

  • 他院での治療途中に神経を殺す薬を入れられていた
  • 熱いものがしみる(神経がほぼ死んでいる)状態だった

という絶望的な状態からの治療でしたが、経過良好なのでレポートしたいと思います!

歯の神経のMTAセメント治療を受けました

この記事では、「MTAセメント治療」を「神経を抜かずに虫歯を治す治療法(歯髄保存療法)」の意味で表記しています。

歯髄保存療法における「MTAセメント治療」とは、虫歯を削り、菌に感染した部分の神経を取り除いたあとに、MTAセメントという特殊な材料で殺菌&封鎖することで生きている神経を保存する方法です。

専門的な内容についてはこちらの歯医者のサイトがおすすめです。
→ 三宮アップル歯科『歯の神経を守るための治療「MTAセメント」』

デメリットやリスクも含めて、丁寧に説明されていてわかりやすかったです。

MTA治療の流れ

処置完了までの流れはこんな感じで、病院には計3回足を運びました。

  1. メールで費用の問い合わせ
  2. 初診:レントゲン撮影と説明
  3. 2回目:歯を削りMTAを充填
  4. 3回目: MTAの硬化を確認しレジンコーティング

基本的にはMTAの硬化に時間を置くため、最低2回の来院が必要になる場合が多いと思います。

空けた期間は一週間でした。

MTA治療の費用

私が受けた当時で、自費診療で2万円でした。
もう一院、問い合わせ〜初診まで行った歯科があったのですが、そちらは5万円でした。
調べた限りでは大体1〜5万円くらいの幅がある印象です。

また、この他に初診/再診料や基本的な検査などで5000円前後かかったと記憶しています。

病院の選び方ですが、私は

  • 先生が歯内療法(根管治療など神経の治療)の専門医
  • ラバーダム、マイクロスコープ、必要ならCTを使用されること

を基準にしました。(CT検査を受ける場合はプラス料金がかかると思います)

最終的には、先生のコラムを読んだり、実際に説明を受けて、信頼できると感じた医院に決めました。ブログに「他院の先生からの紹介で治療しました」という神経治療の症例が多く載せてあったことも決め手でした。

ご参考まで、記事の最後に治療してくださった先生のYouTube動画を貼っておきます。

神経治療の流れについてもわかりやすく説明されていますよ。

詰め物、被せ物次第では高額に

術後の被せ物ですが、私はレジンコーティングという安価な方法で仕上げてもらいました。仕上がりや耐久性を重視する場合や、残った歯の量によっては、レジンコーティングが適切でなかったり不可能な場合もあるそうです。

その場合はセラミックなど数万円から十数万円の被せ物代がかかります。ちなみに私が処置してもらった歯科では「うちで扱っているもの以外が良かったら詰め物だけ別のところで入れる選択肢もありますよ」と言われました。

今回はレジンでとても綺麗にしてくださったので満足しています。







 

MTA治療の痛み

自分でもびっくりなのですが、神経をいじられている最中だというのに寝てしまっていました。つまり治療の痛みはほとんどなかったはずです。(笑)

私はそもそも神経の大半が弱っているというイレギュラーだったので参考にならないかもしれませんが、治療中も治療後も痛みが気になることはありませんでした。

ずっと口を開けっぱなしなので、単純な顎の疲れと、ラバーダムというゴムの膜で口を覆うことによって不快感を感じる方は多いかもしれません。

MTA治療を受ける時の注意点

冒頭であげたとおり、私はかなり絶望的な状態からの神経保存でした。

  • 他院での治療途中に神経を殺す薬を入れられていた
  • 熱いものがしみる(神経の大半が死んでいる)状態だった

事前に「実際に見て、状態によっては神経を抜かざるを得ない場合もある。」と説明されていましたし、先生の判断によってはその可能性が大いにある状態だったと思います。
今回は「この状態だと、手術自体が成功しても神経を生かせるとは限らないけれど、まだお若いので(神経を残したいだろうから)やってみましょう」と決行していただきました。

結果として経過良好なので保存治療を受けられて本当によかったですが、このようなことにならないよう私なりの教訓をお伝えしておきます。

他の歯医者さんで受けた処置を確認しておく

高価なMTA治療を受けると決め、削り始めたところで先生が一言。

「あ〜、前の歯医者さんで神経殺す薬を入れられていますね」

この衝撃はかなりのものでした。

かかりつけだった歯医者さんに、「失活剤」という薬を使われていたようです。

神経をスムーズに抜くために使われることがあるそうですが、治療の際に何も言われておらず、あえて神経を殺すことがあるなんて想像だにしていませんでした。

もしこのことを知っていたらもっとスピーディーに行動していたので、せめて「他院で保存治療を受けます」と報告した際に教えていただきたかった。。

これは万が一かもしれませんが、治療途中で転院する場合は、行った処置の内容について確認しておいた方が絶対にいいです。

歯の色が変わる場合がある

私がMTA治療を受けた当時「MTAを使用した歯がグレーっぽく見えることがある」と説明を受けました。

実際に明るいところで確認すると、他の歯とは色が違うのがわかります。

程度としては、普通の歯が黄み寄りの白なのに対して「1本だけグレー寄りの白だな」とはっきり感じるレベル。奥歯ですし私は全然気になりませんが、こういうデメリットもあります。

ただ、最近経過を診てもらった際に先生が「今はグレーにならないものが出たんだけどね〜」と仰っていたので、現在は防げることなのかもしれません。かかられる医院に確認されることをオススメします。

まとめ:MTAセメント治療に満足しています

一度別れを覚悟した神経を生かすことができ、予後も良好で本当に良かったです。

一度神経を抜いてしまった歯は「失活歯」と呼ばれ、脆くなったり、虫歯にかかりやすくなったり、変色したり(ハリセンボンの箕輪さんの昔の前歯)、多くの機能を失ってしまうそうです。

にも関わらず、新しい技術を身につけて「神経を抜かない治療」を扱っている歯医者さんでなければ、抜かなくてもいい可能性があることすら教えてくれないことがほとんど。

一人一人にとっては一生モノの歯なのに、そんなのフェアじゃないですよね。
きちんと検査すれば、「神経を抜かない治療」を受けられるかもしれない。
この選択肢がもっと広まることを願っています。